「Facebook広告のキャンペーンの“目的”って一体なに?」
Facebook広告をこれから始める人や始めたばかりの人はこんなことを考えているのではないでしょうか。
それもそのはず。聞きなれない言葉が並んでいるこの機能は、マーケティングにおいてとても重要は部分です。そのためマーケティング用語全開で機能が用意されています。

 

今回はそれぞれの機能の目的と役割、使い方を解説させていただきます。
成果に大きな影響を与える部分なので、しっかり使いこなして高レベルの運用をしていきましょう!

 

この記事をご覧くださったすべての人にとって有益な情報となりますように。

キャンペーンの目的早見表

まずは全体像を、ということでえ早見表を作成しました!
さっそく見てみましょう。

ブランドの認知度アップ 広告を思い出す可能性の高いターゲット層にリーチして、ブランドの認知度を高めます。
リーチ 予算の範囲内で、ターゲット層の中の最大限の人々に広告を表示します。
トラフィック ウェブサイトへのアクセス数やアプリの利用者を増やします。
アプリのインストール アプリをダウンロードできるアプリストアに利用者を誘導します
エンゲージメント 投稿またはFacebookページがより多くの人の目に触れるようにして、エンゲージメントを促します。
動画再生数 舞台裏の光景、製品発表イベント、顧客事例などを見せる動画を宣伝して、ブランドの認知度を高めます。
リード獲得 ビジネスに関心を持った人からメールアドレスなどのリード情報を取得します。
メッセージ リード獲得、取引の促進、問い合わせへの回答、サポートの提供を目的として、あなたのビジネスとメッセージのやり取りをしてくれる利用者を増やします。
コンバージョン ウェブサイト、Facebookアプリ、モバイルアプリの利用者を増やします。
カタログからの販売 ターゲットオーディエンスに基づいてカタログから製品を表示します。
来店数 近くにいる人にビジネスの複数の所在地を宣伝します。

 

ざっくりこんな感じです。
ここから詳細を解説していきます!

認知

ターゲット(見込み客)にサービス・商品を知ってもらう段階で、認知を促進させることに特化した目的があります。

ブランドの認知度アップ

名前の通り、認知度アップを目的とします。
広告に関心を持つ可能性の高いユーザーに向けて配信を適正化してくれます。
自社やサービス・商品の名前を多くのユーザーに知ってもらいたい時はこの設定がオススメです。

リーチ

「リーチ」とは “広告の到達率”を意味するマーケティング用語です。
「到達」とは広告がターゲットの目に触れるということです。「表示回数」と言い換えることができます。予算内で広告の表示回数を最大化する設定なので、とにかく多く表示させてほしいときにはこの設定にしましょう。

検討

ユーザーはあなたのサービス・商品をすでに知っている状態なので、自身のサービス・商品に興味を持ってほしい段階です。
ですので、興味を引いたり関心を集めたりすることに特化した目的があります。
“知ってもらう”=“興味を引く”と考え、認知の目的として使用する場合もあります。

トラフィック

ウェブサイトへの訪問者を増やす設定です。広告はクリックすると指定のウェブサイトへ遷移するので、広告のクリックを最大化する設定と言えるでしょう。
新商品の宣伝をしたいときにランディングページに誘導する、などの使い方が良いでしょう。

エンゲージメント

「エンゲージメント」とは “企業やブランドと消費者の関係性・つながり”を意味するマーケティング用語です。
企業とユーザーの関係を深めるために、Facebookページのエンゲージメントを高めることができます。
以下の詳細設定が可能です。

  • 投稿のエンゲージメント
  • ページへの「いいね!」
  • イベントへの参加者を増やす

アプリのインストール

モバイルアプリをインストールしてもらうことを目的とした設定です。この設定はモバイルプラットフォームでのみ利用できます。
広告からアプリストアにリンクされるので、ダウンロード率が高まります。

動画の再生数アップ

動画を視聴する可能性が高いユーザーに配信をする設定です。動画は自動で再生されますし、視聴時間や視聴した人の割合などを計測する機能もあります。
静止画だけでは伝えられない情報を伝えることができますし、動画は静止画と比較して伝えられる情報量が圧倒的に多いのが特徴です。

リード獲得

「リード」とは“見込み客”を意味するマーケティング用語です。
マーケティング業界でも、なにをもって“見込み客”とするのかは様々ですが、Facebook広告では“あなたのビジネスに興味のあるユーザー“としているようです。
つまり、リードを獲得するということは、“興味を持ってくれたユーザーの、何らかの情報を取得する”設定です。

 

例えば、メルマガを配信したい方はメールアドレスを取得したり、テレアポの顧客リストを集めている方は電話番号を取得したりできます。
広告をクリックするとFacebook内の情報入力フォームに遷移して情報を入力・送信します。

コンバージョン(行動)

「コンバージョン」とは“最終的な成果”を意味するマーケティング用語です。「CV」と呼ばれることが多いです。

 

ここでは最終的な成約を目指すことに特化した目的があります。“成約”は、申込、問い合わせ、購入と色々なビジネスに合うよう様々用意があります。

POINT
「Conversion」…変換、転換、交換という意味を持つ英単語

コンバージョン

誘導したウェブサイトで、事前に設定した特定のアクションを促すことを目的として、アクションを起こしてくれそうなユーザーに対して配信を適正化してくれます。
Facebookピクセルに蓄積された過去の成約者のデータを使用して、アクションを起こしやすいユーザーを判別します。ですので、Facebookピクセルを使用しての一定の配信期間と成約数が必要です。

製品カタログでの販売

ウェブサイトから複数の商品を引き出して「ダイナミック広告」を作成することができます。この目的のメリットは商品画像、価格、説明文を最新の状態に保つことです。ユーザーの閲覧したウェブサイトのページや商品に応じて配信を適正化してくれます。
使用するには「製品カタログフィード」を設定する必要があります。

ダイナミック広告の例

参照:キャンペーンのパフォーマンスをさらに高めるカルーセル広告

来店数の増加

これは店舗ビジネスに特化した設定で、宣伝したいビジネスの店舗から一定の距離内にいるユーザーに配信することができます。
使用するには、作成したキャンペーンとFacebookページの紐づけ、とFacebookページの所在地を設定する必要があります。
飲食やアパレルのビジネスにオススメです。

広告を配信する理由(目的)を明確化する

「そもそもなんで目的を設定するの?」と疑問を抱く方も多いのではないでしょうか。
理由は「広告を配信する理由(目的)を明確化する」ためです!
広告を配信するときには理由(目的)があるはず。
「自社のことを知ってほしい」だったり「新商品を開発したから買って欲しい」だったりが理由(目的)にあたります。
それを明確化して、その理由(目的)に適した形で配信をするためにキャンペーンで目的を設定します。

マーケティングにおいて広告を配信する際、
“誰に何をどんな風に何をしてほしくて”広告を配信するのか、が重要になります。
・誰に → ターゲット
・何を → サービス、商品
・どんな風に →形式、伝え方
・何をしてほしくて → 理由、目的

Facebook広告では、キャンペーンで選択した“目的”(理由、目的)に合わせて、広告セットと広告の“設定項目”(形式、伝え方)を変更し、かつ配信するユーザー(ターゲット)を適正化、してくれます。

※設定項目がすべて変更になるわけではありませんし、配信するユーザーも広告セット内の「オーディエン」で詳細設定が可能なので、ここですべてが決まるわけではありません。しかしキャンペーンの目的が大きな影響を与えることは確かです。

消費者の購買行動モデル

マーケティングの考え方で“消費者の購買行動モデル”というものがあります。
aidmaモデル
簡単にご説明しますと、
消費者はサービス・商品を購入するとき3つの段階を経る、という考え方です。
1商品を知る(認知)
2商品に興味を持ち、購入するか迷う(検討)
3購入する(行動)※Facebook広告では「コンバージョン」

詳しくは下記記事で解説させていただいておりますのでご覧ください!

キャンペーンの目的はこの3段階に分けて機能が設定されています。どの段階にいるユーザーに対しても最適な方法で広告を配信できるということです!

まとめ

ここまでお読みいただきありがとうございます!
消費者の購買行動の分析はWEB広告だけではなく、すべてのビジネスの根幹になります。Facebook広告では、この工程を手助けしてくれるイメージです。
ターゲットの認知・検討・行動をきちんと分析して収益につながりやすい広告運用を目指しましょう!

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